「大事な場面の前になると悪いことばかり考えてしまう…」
「最近ずっと気分が暗い…」
「ポジティブ思考になりたいけど何をすればいいか分からない…」

物事を常に悲観的、もしくは否定的に捉えてしまう思考のことを、「ネガティブ思考」と呼びます。
対義語としてポジティブ思考という言葉がありますが、ネガティブ思考である自分をポジティブ思考に変えたいと考えている人は多いのではないでしょうか?
この記事では、そもそも人は何故ネガティブ思考になってしまうのか、また、ネガティブ思考を治すためには睡眠が有効であることについて解説します。

ネガティブ思考になってしまう理由

ある大学の研究によると、人がネガティブ思考になるのは、「否定的感情表現」「自信喪失」「他者非難」「後悔と恥」の4つの要素が関係しているとされています。
これらを分かりやすくまとめると、次のような3点がネガティブ思考を引き起こすと考えられます。

集中的・慢性的なストレス

ストレスはネガティブ思考を引き起こす直接的な要因になります。
例えば仕事で厳しい叱責を受けたり、成果が出せていない状況が継続している時、「自分はダメな人間だ」という感情に支配されてしまい、ポジティブ思考のしづらいメンタルになりやすくなってしまいます。

また、否定的な言動を頻繁に受ける環境にいることで、自分の気持ちが落ち込んでいってしまい、結果として否定的な思考(ネガティブ思考)へと変わってしまうこともあります。

過去の経験によるトラウマ

今までポジティブ思考だった人でも、大きなショックを受ける経験をしてしまうことで、自己肯定感が大きく削がれ、ネガティブ思考になる場合があります。
また、信頼していた人に裏切られるといったトラウマがある場合は、「また同じように裏切られてしまうだろう」というネガティブ思考から、心を塞ぎ込んでしまうこともあります。

生活習慣によるホルモンバランスの乱れ

感情のコントロールや精神の安定に深く関わる神経伝達物質に「セロトニン」というものがあります。
セロトニンが不足することで、活力が出づらくなるだけでなく、ネガティブ思考になるとされています。

セロトニンを十分に分泌させるためには、「運動・食事・日光を浴びる」ことをはじめ、ストレスフリーな生活が重要になります。
基本的な生活習慣を改善し、セロトニンを分泌させることが、ポジティブ思考への変化に効果的です。

ネガティブ思考改善に「睡眠」が効果的な理由

一般的に何かを改善するためには、その原因を解決しなければいけませんが、ネガティブ思考の原因となる「トラウマ」や「慢性的なストレス」は、中々改善策が思い付かず悩んでしまう人も多いのではないでしょうか。
そこでおすすめしたいのが、「十分な睡眠」という今日からできる行動です。
ここからは、ネガティブ思考の改善に睡眠が効果的な理由について解説します。

身体と脳の疲労回復に繋がる

睡眠中は脳の活動を休められますので、乱れているホルモン(自律神経)を整えられます。
ホルモンを整えることで、ネガティブ思考の原因の一つであるストレスへの耐性を高めると共に、回復を見込めます。

セロトニンを分泌させるのに有効な「運動」を行うためには、それだけの体力が残っていなければいけません。

また、睡眠は同時に身体を休めることにもなります。
体力が不足している状態では運動する気持ちにすらなれませんので、その点においても睡眠は重要です。

生活習慣改善につながる

規則正しい時間に起き、日光を浴び、食事を摂るといった一連の流れがネガティブ思考の改善に有効になります。
十分な睡眠を取ることは規則正しい生活に繋がり、ひいてはセロトニンの分泌によるポジティブ思考への変化をもたらすことが期待できます。

また、日常的に十分な睡眠を取ることは生活リズムを一定に保つのにも有効です。
平日に夜更かしして睡眠不足になってしまった分、休日にたくさん寝て生活リズムを崩した経験のある人もいるのではないでしょうか?
ネガティブ思考の改善に有効な規則正しい生活を送るには、今日からしっかり睡眠を取ることが大切です。

ネガティブ思考のループを断ち切れる

出典:Unsplash.com

ネガティブ思考になると、悪い考えが更に悪い考えを引き出してしまうような、負のループに悩まされることがあります。
後ろ向きな考えがループしている状態で前向きな考えにシフトすることは難しいため、睡眠により一度思考をリセットすることをおすすめします。

寝ることで物理的に思考を断てるのはもちろんですが、ネガティブ思考に陥っている状況から一時的に離れることで、現状を客観視するような冷静さを取り戻せるかもしれません。

睡眠の時間が中々取れないという人は、AIによるメンタルカウンセリングもおすすめです。
「SELF MIND」では、いつでもどこでも気軽にカウンセリングが可能ですので、ネガティブ思考の改善にも有効です。
SELF MIND

寝る大人はよく育つ?しっかり寝て心身共に健康になろう

睡眠を十分にとることで、一度ネガティブ思考を止め、身体と脳の疲労回復に繋がります。
これがセロトニンの分泌に重要であり、ひいてはネガティブ思考の改善の鍵になります。
ネガティブ思考でつらい思いをしていたら、まずは全てを置いて、布団に入って寝てしまいましょう。

Source:
白石智子,相馬英恵,島津直美
ネガティブ状況下における否定的自動思考ーその内容と生起頻度が抑うつに与える影響ー
阿久津洋巳,小田島裕美,宮聡美
ストレス課題によるポジティブ感情とネガティブ感情の変化
小西正良,吉田愛実
セロトニン分泌に影響を及ぼす生活習慣と環境

著者情報

SELF

北里大学医療衛生学部出身の医療系ライターを筆頭に、精神衛生やメンタルケアに特化した記事を得意とする。学術論文に基づいた記事を多く手掛けている。

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