あなたの好きな色は?

あなたが好きな色は何でしょうか。

直感で選ぶ人もいれば、きっと選ぶのに迷う人もいるでしょう。

実は、直感だとしても考えて選んだ結果であったとしても、それはあなたの無意識的な脳からの信号が大きく影響しています。 今回は、色が人間の心理にどんな影響を与えるかについて解説したいと思います。

注目されている色彩心理学

色と心理の関係性については様々な研究がされていますが、色は我々が思っているよりもずっと心や体に影響があることが証明されています。色彩心理学の研究結果についてご紹介します。

研究では、色だけを変えた効用の同じ錠剤を用意し、被験者を色ごとにグループ分けをして、色違いの錠剤がどのような違いを生み出すのかを実験しました。結果、プラシーボ効果の影響が色によって異なることがわかりました。

プラシーボ効果とは、たとえ効き目のない薬でも思い込みや期待感によって症状が改善するというような「思いこみの作用」のことを言います。つまり実験の結果、薬の成分ではなく、色による思いこみによって薬の効能に異なる結果が出たのです。

このように、色は無意識的に我々の生活に深く結びついているため、色の価値を再認識することで日々の生活を変えることができるかもしれません。

色による心理学的効果とは

ここからは、代表的な8つの色について心理的影響・効果ご紹介します。

1.赤色

赤い背景にいる鶴
出展:Unsplash.com

赤は、どの色よりも感情を刺激し、注意を惹きつける色です。
人種や文化、言語が異なっていたとしても、赤は世界的にも重要な色として使われています。また、最も研究が進んでいるのが赤色なのです。

《連想されるもの》
エネルギー、力、勇気、強さ、決断、自信、情熱、愛、欲望、危険、怒り、ストレス、血、戦争

《心身への影響》
心拍数の増加、血圧上昇、代謝アップ、静欲増進、呼吸数の増加、エネルギーや自信、熱心さを助長

2.橙色

橙色のメモリ盤
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橙色(オレンジ色)は、外交的で大胆になれる色で、赤と黄色を併せ持ち、喜びを表す色だと考えられています。また、果物のオレンジやビタミンCも橙色から連想されることがあります。

連想されるもの
興奮、熱中、冒険、活力、温もり、若返り、励み、社会的、自信、威圧的、従属的、安価な

心身への影響
食欲増進、社交化、満足感、脳に酸素を送る、幸福や自信・理解を促進、五感を研ぎ澄ます

3.黄色

黄色は目を引きやすく、目に見える光の波長の中で最も明るい色です。太陽やライト、暗闇に光を照らすものとして関連性があります。ただし、目を引くという特性を強調しすぎると、他のポジティブな側面が打ち消されてしまうので注意が必要です。

《連想されるもの》
楽観主義、明快さ、エネルギー、暗闇の中の光、喜び、知性、分析思考、クリエイティビティ、批判的、短絡的、衝動的、悲観的、嫉妬、臆病、騙し

《心身への影響》
精神活動、筋エネルギー、自信の増加。神経系や記憶の刺激。コミュニケーション、バイタリティー、ビジョンの強化

4.緑色

森林が広がる緑色の航空写真
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緑は自然を示す色であり、生命、変化や成長を連想させます。目に優しい色としても有名で、リラックス効果が期待できるためセラピーなどでもよく使われる色になります。家のインテリアに緑をうまく取り入れることで、気分をすっきりさせたり心を休めるのに役立ちます。

《連想されるもの》
成長、再生、バランス、穏やかさ、調和、思いやり、希望、豊さ、瑞々しさ、環境に優しい、健康、お金、金融、銀行、大志、貪欲さ、型にはまった

《心身への影響》
ビジョン、安定、忍耐、寛ぎ、若々しさを強める。不安や落ち込み、緊張を緩和する

5.青色

青色のテニスコート
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青は空や海の色で、開放的な空間を連想するため、ストレスを減退させる平穏な状態と結びつけられます。また、会社のロゴやスーツ、警官の制服などに多く使われるように、信頼安全性を意味し、権威や権力も落ち着かせる色になります。加えて、集中力が高まる効果もあり、作業などがはかどりやすい色としても知られています。

連想されるもの》
信頼、安定、自信、知性、誠実さ、自由、平穏、直感、想像力、冷静さ、感じやすさ、憂鬱さ、消極性、悲しみ

《心身への影響》
思考力や集中力を高め、気持ちを穏やかにする脳の物質を刺激し、休息を促す。活性化を抑制し、温度を下げ、感情表現の制御を手助け、食欲抑制

6.紫色

紫色に光る植物
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赤と青の混合色である紫は、暖かさと冷たさを併せ持っています。自然界にはほとんど存在しておらず、紫色の花は神聖で高貴な意味を持っています。そのため、王族を示す色として歴史的にも世界の至るところで使われています。

《連想されるもの》
贅沢さ、王族、権力、高潔さ、尊厳、献身、独立、知恵、クリエイティビティ、大志、平和、プライド、女性的な、スピリチュアルな、神聖な、不可思議さ、悲しみ、フラストレーション

《心身への影響》
心や神経を落ち着ける、想像力やクリエイティビティ、スピリチュアルな感覚を高める、優しさやセンスを育む

7.白

白色の神殿
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中には白は色ではないという人もいるかもしれませんが、白は全ての色の明るさを調整するものです。重要な役割を果たしているのでリストに加えました。また、競争の激しいスポーツにおいて、攻撃性に効果がある一方で、あまりに白が明るすぎる場合は頭痛を引き起こす場合があるので注意が必要です。

連想されるもの
清らかさ、罪のない、明かり、天国、信念、輝き、中立、簡潔、清潔、始まり、可能性、柔らかさ、空っぽ、孤立、不在、退屈、実のならない、優柔不断

《心身への影響》
爽快感、洗練感、新たな始まり感、清潔感を高める、思考や行動の整理を助ける

8.黒

黒い猫
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黒は白と同様に色ではありませんが、色に深みを与えるものとして重要な色と考えられています。暗闇と結びつけられることもありますが、ポジティブもネガティブな側面もあわせ持った色として連想されます。

《連想されるもの》
力、権力、形式、深刻さ、洗練、誘惑、神秘性、闇、恐れ、死、悪、攻撃、悲観、落ち込み、反乱、終わりと始まり

《心身への影響》
目立たないようにしたり、力や潜在能力、可能性、空虚さ、憂鬱さ、攻撃姓を高める。視覚効果でスリムに見せる。魅力的でファッション性が高く知覚される。

目的や経験によって色の心理的効果は変わる

カラフルな色のスモーク
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色から得られる心理的効果や影響は、文化的背景や個人的な経験によっても異なります。すべての色にポジティブ・ネガティブの両面が内包されており、色について理解を深めることで、普段目にする色の印象は違って見えるかもしれません。

西洋では、白は純血を意味し結婚式などで使われます。しかし東洋では、白は葬式に着るものでした。日本でも、喪服は白が原則で、黒の喪服は文明開化後に広まったと言われており、歴史が浅いものなのです。言ってしまえば、2つの違いはどちらに慣れ親しんでいるかによって異なるようです。

赤色は、たとえば戦いの際にはネガティブで恐怖を煽る信号として使われてきましたが、好きな人が赤を着ていた場合、赤色をポジティブにとらえ、その人の魅力を増す効果もあるのです。

また、子供部屋に黄色をたくさん使うと、クリエイティビティを発揮させ、喜び溢れる空間になる一方で、泣く子が増えるという研究結果も出ています。

一長一短があるという点において、色の捉え方は複雑かつ難解かもしれませんが、考えすぎる必要はありません。自分にとって色がどういう効果をもたらしてくれるかを考えることが重要なのです。

日々の生活環境に取り入れ、色の力を活用しよう!

いかがでしたか?

ご紹介した8つの色は、無意識的に私たちの心に結びついています。どの色が、どの感情や行動を引き起こすのかを理解することで日々の生活にハリが出ることもあるでしょう。

寝室にはリラックス効果のある色を使ってみたり、イベントを企画するときにはアクセントカラーを使って明るく社交的な空間を作ってみるのもいいかもしれません。

色を駆使する以外にも、日々の生活でストレスを感じたらこまめにケアすることをおすすめします。今はスマホアプリでメンタルヘルスをケアできる時代です。AIロボと会話しながら心を落ち着かせ、感情を記録することで自身を客観的に見ることができます。続けることでロボがユーザーを知っていき、より的確なアドバイスをくれるので、よかったら「AIカウンセリング」を試してみてください。
SELF MIND

References:

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de Craen, A. J. M., Roos, P. J., de Vries, A. L., & Kleijnen, J. (1996). Effect of colour of drugs: systematic review of perceived effect of drugs and of their effectiveness. BMJ, 313(7072), 1624–1626. https://doi.org/10.1136/bmj.313.7072.1624

Elliot, A. J., & Maier, M. A. (2014). Color Psychology: Effects of Perceiving Color on Psychological Functioning in Humans. Annual Review of Psychology, 65(1), 95–120. https://doi.org/10.1146/annurev-psych-010213-115035

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著者情報

SELF

北里大学医療衛生学部出身の医療系ライターを筆頭に、精神衛生やメンタルケアに特化した記事を得意とする。学術論文に基づいた記事を多く手掛けている。

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