色で生活が変わる!?色が持つ心理的効果とは?【色相心理学】

色の心理的影響

あなたの好きな色は?

あなたが好きな色は何でしょうか。
特に何も考えずに率直にあなた自身を表す色を答える人もいるでしょう。いくつか好きな色があって、選ぶのに迷う人もいるかもしれません。自分の好きな色を選べずに、最終的に全ての色を混ぜ合わせた黒を選ぶ人もいるでしょう。

実はあなたがどのような色を選んだとしても、それはあなたの無意識的な脳からの信号が大きく影響しているのです。 今回は、色が我々の心理に与える影響について、お話ししたいと思います。

色彩心理学とは?

もし色が私たちの感情や行動に影響を与えているとしたら、一体それはどのようなものなのでしょうか。また、色によってどのような効果があるのでしょうか。今回は色相心理学の研究結果について詳しくみていきたいと思います。

研究では、我々が普段思っているよりもずっと、色が私たちの心や体に影響があることが証明しています。研究の一例をご紹介しましょう。色を変えた全く同じ錠剤を用意し、被験者を色ごとにグループ分けをして、それがどのような違いを生み出すのか、実験を行いました。結果、プラシーボ効果の影響度合いが色によって異なることがわかりました。ご存知の方も多いと思いますが、プラシーボ効果とはたとえ効き目のある成分が入っていない薬を服用しても、思い込みや期待感によって、症状が改善することを言います。つまり、実際の薬の成分ではなく、色による思いこみによって薬の効能に異なる結果が出たのです。

このように、色は無意識的に我々の生活に深く結びついているため、色の価値を再認識することで日々の私たちの生活を変えることができるかもしれませんね。

では、代表的な7つの色について、一般的な意味を具体的に理解していきましょう。

赤色

赤色

赤は、どの色よりも感情を刺激し、注意を惹きつける色です。
世界中どこでも、人種や文化、言語が異なっていたとしても、赤は重要な色として使われています。また、最も研究が進んでいる色が赤になります。

連想されるもの:
エネルギー、力、勇気、強さ、決断、自信、情熱、愛、欲望、危険、怒り、ストレス、血、戦争

心身への影響:
心拍数の増加、血圧上昇、代謝アップ、静欲増進、呼吸数の増加、エネルギーや自信、熱心さを助長

橙色

橙色

橙色(オレンジ色)は、外交的で大胆になれる色で、赤と黄色を併せ持ち、喜びを表す色だと考えられています。
また、果物のオレンジやビタミンCも、この色からしばしば連想されることがあります。

連想されるもの:
興奮、熱中、冒険、活力、温もり、若返り、励み、社会的、自信、威圧的、従属的、安価な

心身への影響:
食欲増進、社交化、満足感、脳に酸素を送る、幸福や自信・理解を促進、五感を研ぎ澄ます

黄色

黄色

目を引く黄色という色は、人が目に見える光の波長の中で最も明るく、しばしば太陽やライト、暗闇に光を照らすものとして結びつけられます。
ただし、あまり注目を集める特性を強調しすぎると、ポジティブな側面を打ち消してしまうのでご注意ください。

連想されるもの:
楽観主義、明快さ、エネルギー、暗闇の中の光、喜び、知性、分析思考、クリエイティビティ、批判的、短絡的、衝動的、悲観的、嫉妬、臆病、騙し

心身への影響:
精神活動、筋エネルギー、自信の増加。神経系や記憶の刺激。コミュニケーション、バイタリティー、ビジョンの強化。

緑色

緑色

緑は、自然を示す色であり、生命、変化や成長を連想する色です。
目に優しい色としても有名で、リラックス効果が期待できるためセラピーなどでもよく使われる色になります。
家のインテリアに緑をうまく取り入れることで、気分をすっきりさせたり心を休めるのに役立ちます。

連想されるもの:
成長、再生、バランス、穏やかさ、調和、思いやり、希望、豊さ、瑞々しさ、環境に優しい、健康、お金、金融、銀行、大志、貪欲さ、型にはまった

心身への影響:
ビジョン、安定、忍耐、寛ぎ、若々しさを強める。不安や落ち込み、緊張を緩和する。


青色

青色

青は、空や海の色で、開放的な空間を連想するため、ストレスを減退させる平穏な状態と結びつけられます。
また、会社のロゴやスーツ、警官の制服などで使われる、ポピュラーな色です。信頼や安全性を意味し、権威や権力も落ち着かせる色になります。同時に、勉強のように努力を必要とする作業の遂行を助けてくれる色です。

連想されるもの:
信頼、安定、自信、知性、誠実さ、自由、平穏、直感、想像力、冷静さ、感じやすさ、憂鬱さ、消極性、悲しみ

心身への影響:
思考力や集中力を高め、気持ちを穏やかにする脳の物質を刺激し、休息を促す。活性化を抑制し、温度を下げ、感情表現の制御を手助け。食欲抑制。

紫色

紫色

赤と青の混合色である紫は、暖かさと冷たさを併せ持っています。
自然界には、紫色はほとんどみることがなく、紫色の花は神聖で高貴な意味を持っています。そのため、王族を示す色として歴史的にも世界の至る所で使われています。

連想されるもの:
贅沢さ、王族、権力、高潔さ、尊厳、献身、独立、知恵、クリエイティビティ、大志、平和、プライド、女性的な、スピリチュアルな、神聖な、不可思議さ、悲しみ、フラストレーション

心身への影響:
心や神経を落ち着ける。想像力やクリエイティビティ、スピリチュアルな感覚を高める。優しさやセンスを育む。

白

正確に言えば、白は色ではないという人もいるかもしれませんが、白は全ての色の明るさを調整するものです。
非常に重要な役割を果たしているので、このリストに加えたいと思います。

連想されるもの:
清らかさ、罪のない、明かり、天国、信念、輝き、中立、簡潔、清潔、始まり、可能性、柔らかさ、空っぽ、孤立、不在、退屈、実のならない、優柔不断

心身への影響:
爽快感、洗練感、新たな始まり感、清潔感を高める。思考や行動の整理を助ける。
競争の激しいスポーツにおいて、攻撃性の認識に効果がある一方で、あまりに白が明るすぎる場合は、頭痛を引き起こす場合がある。

黒

黒は白と同様に色ではありませんが、色に深みを与えるものとして重要な色と考えられています。
暗闇と結びつけられることもありますが、ポジティブもネガティブな側面もあわせ持った色として連想されます。

連想されるもの:
力、権力、形式、深刻さ、洗練、誘惑、神秘性、闇、恐れ、死、悪、攻撃、悲観、落ち込み、反乱、終わりと始まり

心身への影響:
目立たないようにしたり、力や潜在能力、可能性、空虚さ、憂鬱さ、攻撃姓を高める。視覚効果でスリムに見せる。魅力的でファッション性が高く知覚される。

コンテキストや経験によって変わる色の意味

様々な色

この色のリストに示した色の意味や影響は文化的背景や個人的な経験によっても異なるものです。
すべての色に、ポジティブかつネガティブな意味が内包されており、状況によって意味が異なります。
色について理解を深めることで、日々の生活の中で、繰り返し使われる色が、違って見えるかもしれません。

いくつか例を挙げます。

西洋では、白は純血を意味し、結婚式で使われます。しかしながら、東洋では白はお葬式に着るものでした。古来日本でも、喪服は白が原則で、黒の喪服は文明開化後に広まった意外と歴史が浅いものなのです。これら2つの違いは、白色に対して全く別の反応として残っていますが、どちらに慣れ親しんでいるかによって異なるようです。

赤は、戦いの際には、ネガティブで恐怖を煽る信号として送られていましたが、あなたが好きな人が赤を着ていた場合ポジティブでその人の魅力を増す効果を持つようです。

もし、子供部屋に黄色をたくさん使うと、クリエイティビティを発揮させ、喜び溢れる空間になる一方で、泣く子が増えるという研究結果が出ています。

こういった研究結果は、色の使い方を非常に複雑で難解なものだと感じてしまうかもしれませんが、あまり考えすぎる必要はありません。それぞれの色が個人的にどういう意味を持つものなのかを考えてみることが重要なのです。

日々の生活環境に取り入れ、色の力を活用しよう!

明るい色を使う

今回ご紹介した基本的な色は無意識的に私たちの心に結びついています。どの色が、どの感情や行動を引き起こすのかを理解することで、色のもたらす良い点だけにフォーカスして活用することができます。ぜひ、これを機会に身の回りの配色を変えてみましょう。寝室はよりリラックス効果のある空間を作ったり、イベントを企画するときは、アクセントカラーを使って、楽しさや社交的な空間を作り出しましょう。集中力を高めるためにデスクの上に新しい色を取り入れたり、クローゼットを変えてみましょう。

場面に応じて、色を上手に日常の中で活用していくことで、より良く快適に過ごせるようになるでしょう。

Image:Unsplash

References:

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