• 「1人での子育ては、頼れる人がいなくていつも不安…」
  • 「シンママだけどとにかくお金が足りなくて大変…」
  • 「仕事もプライベートも気が休まる時がなくメンタルがつらい…」

離婚や死別などを理由に、1人で子育てをしている母親のことをシングルマザー、シンママと呼びます。一般的に子育ては夫婦2人で協力して行うことが多いので、シンママには多くの負担がかかりやすく、同時にメンタルも落ち込みやすいと考えられます。

この記事では、シンママのメンタルが落ち込んでしまう主な理由と、そのメンタルヘルスケアに有効な方法について解説します。

シンママのメンタルが落ち込んでしまう理由

厚生労働省が発表している“「平成28年度全国ひとり親世帯等調査結果報告」“では、死別によりシンママになるのは全体の約1割に留まり、8割は離婚を理由にしていると発表されています。
ここでは離婚のストレスを除き、シンママが子育てをしていくに当たって感じることの多いメンタル不調の理由を解説します。

・金銭的理由

散らばるお金
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ある大学の研究では、「(所得的な意味で)生活が苦しい」と回答した世帯は、「全世帯」で56.5%なのに対し、「母子世帯」では82.7%と5分の4以上の高い割合になるというデータがまとめられています。

加えて、大手転職サイトのdodaで発表されている“年代別の平均年収データ“を見ると、30代男性が484万円なのに対し、30代女性で377万円と、男女で年収に100万円以上の差が生じていることが分かります。

もちろんこの年収は正社員の年収も含みますので、時短勤務や非正規社員として勤めている場合は更に年収が少なくなる場合があります。

これらのことから、シンママは金銭的に厳しい環境にあると考えられ、「お金がない焦り」や、「子どもに十分な教育をさせられない」という思いがメンタルの悪化に繋がっていると推測されます。

・身体的理由

海辺を歩く女性
出典:Unsplsh.com

どうしても男性より女性の方が体力は少ないため、厳しい家計を少しでも豊かにするために仕事を多く入れると、体調を崩しストレスを感じてしまうことがあります。

それだけでなく、仕事が終わった後には子育てが待ち受けています。シンママは5歳未満の乳幼児の育児をしていることも少なくなく、家でも身体を酷使する必要があるため、身体を休められる時間が取りづらくなってしまいます。

もちろん子どもを見て「仕事を頑張ろう」というモチベーションになることもありますが、身体への負担が増えることで物理的に睡眠時間が減ってしまう、ストレスをリフレッシュできないままストレスを感じ続けてしまうなどメンタルへの影響に繋がります。

シンママにおすすめのメンタルヘルスの改善方法

シンママは、自分1人の時間が取りづらく、またお金もカツカツであることが多いため、落ち込んだメンタルをケアするには意識的に行動するか考え方を少し変える必要があります。

恋愛することも一定有効ではありますが、更にメンタルを悪化させる要因にもなりかねません。
ここからは、今この瞬間からできるおすすめのメンタルヘルスケア方法について紹介します。

改善1:子どもの写真をアルバムやSNSに残す

シンママにとって働く元気の源になるのが「我が子の成長」です。

1人で行う育児は心身共に大変にはなりますが、子どもの成長を写真に残すことで、いつでもモチベーションを上げられます。手持ちのスマホで写真を撮るだけでなく、子どものアルバムを作ったり、SNSにアップしたりすることで、より子どもとの毎日を彩れます。

溜まった思い出を落ち込んでしまった時に見返すことで、ストレスの軽減に繋がります。このようないい思い出を思い出すという方法は「ポジティブ・メモリーズ」と呼ばれ、メンタルヘルスケアにも有効であるとアメリカの大学で発表されています。どこでもすぐにできる方法ですので、気になる方は次のリンクから詳細を確認してみてください。

改善2:スキマ時間に読書をする

読書はシンママに限らず、多くの人におすすめできるメンタルヘルスケアの手法の一つです。文字に書かれた状況を想像する、自分の知らない知識を吸収するなど、読書に没頭することでストレスの原因から一時的に距離を取れます。

シンママの場合、育児の観点から家でゆっくり時間を取って読書をするのは難しいかもしれませんが、通勤電車の中や、就寝前などのスキマ時間に読書をするだけでも十分効果が期待できます。

改善3:会社に働き方の相談をする

カフェで会話する男女
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フルタイムで働きながら育児をするのは、シンママだと相当な身体負担になってしまいます。時短勤務やリモート勤務など、子育てと両立できるような働き方を会社に相談することで、メンタルの回復に繋がる場合があります。

また、働き方の相談をしても会社が全く取り合ってくれないのであれば、時間はかかってしまいますが転職をおすすめします。

今日では、企業が女性の働きやすい就業環境を作るよう、「女性活躍推進法」という法律が施行されており、女性の働きやすい職場であるアピールをする企業も見られます。「えるぼし認定」を受けている企業に転職することで、シンママでも仕事と育児を両立し、ストレスを減らした働き方が叶うかもしれません。

改善4:国や地方自治体で設けている「子育て支援制度」を利用する

健康なメンタルを保つためには、生活に不自由しないだけのお金が必要になりますが、シンママだとどうしても家計が厳しくなりがちです。そのような場合は、国や地方自治体で設けられている、子育て世帯を金銭的に支援する制度を活用し、金銭面の負担を減らすことをおすすめします。

子育て世帯だと誰でも毎月1万円(1〜2人目まで、3人目以降は1万5,000円)が支給される「児童手当」だけでなく、一定要件で支給される各種手当をはじめ、地方自治体によっては「家賃補助」を設けているところもあります。

家計の負担を減らせるような支援を受け、余裕を少しでも増やすことで、金銭的な面からくるメンタルの落ち込みを減らせるでしょう。

改善5:誰かに話す

話しを聞く女性たち
出典:Unsprash.com

人はつらいことがあった時に「つらい」と発することで、心を落ち着けられるとされています。

シンママはその点において、つらいことをつらいと吐露できる人物が少ないため、ストレスを自分で抱え込んでしまい、結果としてメンタル不調に繋がります。責任感が強い人ほど、「母である私が弱音を吐いてどうする」と頑張りすぎてしまう傾向にあります。

弱音や悩みは吐き出しても大丈夫です。

本当に信頼できる人、シングルマザーに特化したカウンセラーだけでなく、厚生労働省でもホットラインを設けるなど、つらい気持ちを吐き出すことで、心が落ち着くきっかけになります。

また、「人に話すのは嫌だ」という方であれば、AIによるカウンセリングを受けられるアプリがおすすめです。SELF MINDでは、独自開発されたAIを相手に、いつでもどこでもカウンセリングを受けられます。1週間無料でお試しできますので、今すぐにストレスを減らしてみたい方はチェックしてみてください。

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完璧なシンママでなくていい、子どもと一緒に成長していこう

人は子が産まれたら親になりますが、いきなり親として完璧な存在になれるという訳ではありません。シンママは精神的にも身体的にも負担がかかりやすく、メンタルが落ちこんでしまうことも多々あるでしょう。

この記事で紹介したような方法をはじめ、自分に合ったメンタルケアの方法に取り組み、子どもと一緒に成長する気持ちで毎日を過ごしてみてはいかがでしょうか?

Source:
平山妙子
シングルマザーの生き方ー社会現状とこれからー
陳恵貞
シングルマザー世帯の貧困に関する調査研究ー保育専門職学生の意識と学習意欲を高めるためにー

著者情報

SELF

北里大学医療衛生学部出身の医療系ライターを筆頭に、精神衛生やメンタルケアに特化した記事を得意とする。学術論文に基づいた記事を多く手掛けている。

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