コーヒーブレイクでストレス緩和!うつ病を予防する「3つのR」

「ストレス社会」と呼ばれる現代で生きる私たちにとって、日々のストレスをいかにケアするかということはとても重要な問題です。些細なストレスも、放置すれば心身に蓄積され、いずれうつ病などの深刻な状態を引き起こしてしまうかもしれません。

ストレスを溜め込まないようにするためには、自分の生活の中に無理なく取り入れられる習慣で、ストレスをこまめに解消していくことが重要になります。

そんな中、私たちにとって身近な飲み物のひとつであるコーヒーが、心身の健康に与える効果について、注目が集まっています。

コーヒーの持つ健康効果

コーヒーの健康効果については古くから知られており、500年以上前のアラビアではすでにコーヒーが「病気を治療し、眠気を遠ざける飲み物」として人々に親しまれていたといいます。

現代でも、コーヒーに含まれるポリフェノールの一種、クロロゲン酸には抗酸化作用があり、老化の抑制や認知機能の向上に効果があるとされています。
また、コーヒーの香りにはリラックス効果があることも知られています。コーヒーの香りをかぐことによって、脳がリラックスしたときに現れるα波が増加するということが、研究によって明らかになっているのです。
さらに、コーヒーには自律神経のうち交感神経を活発にする働きもあるとされ、この効能によって脂肪代謝が促進され、ダイエットにも効果的とされています。

このように、古くから信じられてきたコーヒーの持つ健康効果は、近年の研究によって次々と証明されているのです。

コーヒーブレイク

心を守る「3つのR」とは

精神医療の分野では、ストレスを軽減し、うつ病などの精神疾患を予防するためには「3つのR」が重要とされています。

「3つのR」とは、
・Rest(休息)
・Relaxation(癒し)
・Recleation(活性化)
のこと。

これらを日常的に心がけることで、日々のストレスを緩和し、溜め込まないようにすることができるとされているのです。

「3つのR」を実践するためには様々な方法があります。スポーツや趣味を楽しんだり、旅行に行ったりすることも有効ですが、手軽さという点ではハードルが高いと感じる人もいるかもしれません。

そんな人には、コーヒーブレイクの習慣を持つことがおススメです。ストレスを感じた時や、仕事や家事の合間などにコーヒーを飲むことで、「3つのR」を手軽に実践できるとされているのです。

「3つのR」に最適なコーヒーブレイクの方法

「3つのR」を効果的に実践するためには、ただコーヒーを飲めばいいというわけではなく、「コーヒーを自分で淹れること」が大切です。

コーヒーの持つリラックス効果(Relaxation)は前述した通り。さらにコーヒーを飲むためにお湯を沸かし、コーヒーを淹れるという作業をすることによって「休憩(Rest)」にもなり、ストレスを感じる事柄から一時的に離れることができます。
また、コーヒーには様々な産地や種類があり、お湯の量や温度、焙煎などによっても味や香りが変わります。そういった様々な要素の組み合わせを考えて、自分好みの一杯を淹れることは、レクリエーション(Recleation)としての楽しみにもなります。

近年はスーパーやコンビニなどでも様々な産地のコーヒーが手に入ります。こだわる人は、インターネットやコーヒーショップなどで豆の状態のものを手に入れ、自ら豆を挽くところから始めると、よりレクリエーションの要素が強まるでしょう。
もちろん、そこまでしなくても、お湯を沸かしてコーヒーを淹れるだけで、「3つのR」を手軽に実践することができます。

ちなみに、コーヒーに含まれるクロロゲン酸はお湯に溶かすだけのインスタントコーヒーよりも、ドリップコーヒーに多く含まれているといいます。
インスタントに比べて一手間増えてはしまいますが、美容や心身の健康を意識するのであればドリップコーヒーがオススメです。

コーヒーのこだわり

集中力アップにも!コーヒーで作業効率UP

コーヒーの香りが与える効果の図

コーヒーには脳をリラックスさせる効果だけではなく、集中力を高め、作業効率をアップさせる効果もあります。
ある実験では、コーヒーの香りを嗅ぐことで、人が集中した時に現れる「P300」という脳波が増加したという結果が出ました。

さらにその実験では、コーヒーの産地によって、集中力を高める効果やリラックス効果に差があることもわかりました。

たとえば、「グアテマラ」や「ブルーマウンテン」といった種類のコーヒー豆は、リラックス効果は強いものの、集中力を高める効果は「ブラジルサントス」や「マンデリン」に比べて低いことがわかりました。

リラックスしてストレスを軽減したい時、集中して作業効率を高めたい時など、その時の目的や気分に合わせてコーヒーの種類を変えることで、コーヒーの持つパワーをより効果的に引き出すことができるでしょう。

飲み過ぎ注意!カフェインの過剰摂取に気をつけよう

ここまでに示したように、様々な健康効果を持つとされるコーヒーですが、飲み過ぎはカラダによくありません。

コーヒーに含まれるカフェインは、胃液の分泌を促し消化を助ける効果があるとされていますが、空腹時に過剰摂取することで胃液が過多となり、胃が荒れる原因となってしまいます。
また、カフェインには神経を興奮させる作用があるため、就寝前に摂取することで人によっては眠れなくなったり、眠りが浅くなったり、といった症状が出ることもあります。
神経が過剰に刺激されると、めまいや心拍数の増加といった身体面での不調、不安や緊張といった精神面での不調などに繋がることもあります。
逆にこの覚醒作用を利用して、短時間での効果的な仮眠に利用することもできます。

→どうしようもなく眠いときに。だるさを残さない仮眠テクニック

コーヒーの1日の摂取量の目安については、欧米では「健康な成人であれば1日にカップ3〜5杯。カフェイン400mgまで」とされています。

適度に摂取することで健康上の様々な恩恵を受けられるコーヒーですが、たくさん飲めばいいというわけではないということを覚えておきましょう。

Image:Unsplash
Source:
「コーヒー摂取による作業成績の向上とストレス反応の軽減」
(矢島潤平,長谷 真,岩永 弘,甲斐みゆき,志賀二郎 【研究ノート】別府大学文学部人間関係学科,別府大学大学院文学研究科臨床心理学専攻,別府大学短期大学部食物栄養科)
「コーヒーと健康」
(全日本コーヒー協会HP)