「次々とタスクが降ってきて仕事が忙しすぎる…」
「何から手をつければ良いか分からない…」
「やるべきことがいっぺんに出てきてしまうとパニックになる…」

社会人や学生として毎日仕事や学業に向き合っていると、同時に進めるべきと複数のタスクと向き合わなくてはならない時があります。
そんな忙しい様子は、「目が回る」という慣用句を使って表現されます。
次々と物事を処理しなければならない状況が想像できる言葉ですが、実際に忙しさが目にどのような影響を与えるのか気になる人もいるのではないでしょうか?
この記事では、メンタルと疲れ目の関係性について解説します。

メンタルの落ち込みが目にどんな影響を与えるか

「目は心の鏡」と言われるほど、昔からメンタルと目の動きには繋がりがあると考えられてきました。
メンタルが落ち込んでしまうことで、「目が動く」状態か「目が緊張した」状態のどちらかの状態になると言われています。

目線を感じる

「目が回る」状態になる

大学生を対象としたある研究によると、瞬間的な計算を連続して行わせる実験をした時、対象者は水平方向に眼球運動が活発に行われる傾向にあるという結果が出ています。
つまり、何かに集中的に向き合っている状況下では、文字通り「目が回る」状態になると考えられます。
目が必要以上に動いてしまうことで、眼球を動かすための筋肉が使われることから、疲れ目を引き起こしてしまうのです。

「目が緊張した」状態になる

身体には、メンタルに大きな影響を与える自律神経が備わっています。
自律神経は、日中の活動や緊張時に働く交感神経と、休憩時や睡眠時に働く副交感神経の二つの神経で成り立っており、それぞれの神経の活動が上手くバランスをとって働くことで、メンタルのバランスが取られています。
このバランスが崩れてしまうことで、心身に何らかの影響をもたらします。

例えば長時間仕事を続けていると、それに伴って交感神経がずっと働き続けてしまい、身体中の神経や筋肉が凝り固まってしまうことになります。
色々な悩み事でメンタルが落ち込んでしまった時、なかなか寝付けずにスマートフォンを見続けてしまったり、ボーッとテレビを見てしまったりすることは珍しくありません。
しかし、目の緊張状態を正しい方法で休めないと、目の血流が悪化し、疲れ目を招いてしまう可能性があります。

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疲れ目の回復の方法

メンタルが原因のものを始め、疲れ目を治すためには、なるべく目を使わずにリラックスをすることが最も重要です。
人によってはテレビや映画を見たり、読書をしたりすることがリラックスに繋がる場合がありますが、疲れ目を感じている方の場合は次のようなことを試してみてください。

嫌なことからは目を背けたい女性

1.目を休める

疲れ目を感じた時にまず試してほしいのが、目を休めることです。
酷使している目を休めることで、直接的に疲れ目を回復させることが可能です。

目を休める方法の一つ目は、睡眠を十分に取ることです。
睡眠中は物理的に目が使われなくなるというだけでなく、副交感神経が働き、自律神経を整えることができます。
もしメンタルの落ち込みによる自律神経の乱れがあったとしても、睡眠を十分に取ることは有効になりますので、まず試して欲しい方法です。

二つ目の方法は、スマートフォンやテレビをなるべく見ないことです。
スマートフォンやテレビ等の電子デバイスの画面からは、ブルーライトと呼ばれる紫外線に極めて近い物質の光が発せられており、長時間光を受けることにより睡眠の質が悪くなったり、ピントを合わせるために必要以上に目を酷使してしまったりするとされています。
日常的に電子デバイスを見ないようにすることは難しいと思いますので、寝る前の1時間はスマートフォンを見ないように決める、ブルーライトカットのメガネかけるようにするなど、自分でルールを決めて行動することが重要です。

2.遠くを見る

遠くの景色を見ることで、目の筋肉を緩める効果が期待できます。
パソコンに向き合っている時間が長いと感じた時、窓の外から遠くの景色を見ることで、目の筋肉を休ませることができます。
日常的に遠くの景色を見ながら生活するのは難しいかもしれませんが、例えばウォーキングをしながら遠くの景色を見るようにすると、疲れ目の回復だけでなく、メンタルの落ち込みも回復が期待できます。

3.目を潤す

疲れ目を引き起こしている要因として、ドライアイが考えられます。
目の酷使によって目が渇いた状態が続いてしまうのがドライアイの症状になりますので、目を潤すことで疲れ目を回復させられます。
目を潤すためには、疲れ目用の目薬を使ったり、目のツボを押したりする方法が一般的ですが、その他にも簡単に取り組める方法があります。

・パソコンのモニターを目の位置よりも低く設置することで、まばたきのしやすい状態を作り、目の潤いをキープする。
・加湿器を使って部屋の湿度を60%程度に保つ。
・集中すると目がずっと開いてしまうので、意識してまばたきをする回数を増やす。
・水分を十分に補給し、体内の水分量を増やす。
・映画や本で感動して涙を流す。

目を潤すためには何か大変なことをしなければならないという訳ではありません。
少しだけでいいので、目に意識を向けることが重要です。

疲れ目と向き合うことで自分と向き合える

目の疲れを感じる時、同時にメンタルも疲れているかもしれません。
単純な身体の不調に留まらないこともありますので、まずは疲れ目を治すように意識づけて行動してみてください。
「目は心の鏡」です。目の疲れとしっかり向き合うと共に、自分自身と向き合ってみませんか?

Image:Unsplash
Source:
松田典子,岡田明山下久仁子

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著者情報

SELF

北里大学医療衛生学部出身の医療系ライターを筆頭に、精神衛生やメンタルケアに特化した記事を得意とする。学術論文に基づいた記事を多く手掛けている。

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